本当はElephantの方が好きだけど画像無かったからこっちでレビューを書いてみる。この作品は初めて聴いた時はなんてうるさいCDだ!!って一時的に憤慨して聴かなくなったけど、一定期間過ぎたら普通に聴いてた(笑)んまぁ、彼ら的のストレートな演奏方法だから慣れたら耳に入るようになるんだよたぶん。


ロックン・ロールは絶えずさまざまなタイプのロックへと分裂を繰り返してきた。そしてヒットメーカーたちは、スタジオでの輝いた音を分厚く積み重ねてアルバムを作った。だが、ホワイト・ストライプスによる本作は、むき出しのままのサウンドでリスナーの耳をタコができるほどひりひりさせる。この2人組は音をできるだけそぎ落とし、メグ・ホワイトのシンプルなドラムのビートと、ジャック・ホワイトのガレージ感覚のギターと訴えかけるようなボーカルというベーシックな音に近づけた。3枚目のフルアルバムになる本作では、音数こそ少ないものの、このデトロイト出身のバンドはパンキッシュなR&Bテイストのヒップで耳障りな音の塊を作っている。そうした才能の持ち主の中からお気に入りを見つけるのは難しいが、このバンドだけはめきめきと腕を上げている。『De Stijl』でのボーカルは、決して悪口ではないが、ロバート・プラントの若いころを思わせた。けれども、本作では別人のような成長をとげた。「Fell in Love with a Girl」ではグルーブをうまくかみ合わせ、ピアノ曲「This Protector」ではリラックスしたムードに乗せ、「Now Mary」ではブルースのヴァイブレーションを漂わせている。本作はテーマこそシンプルだがバラエティーにあふれ、たった2人でこれほどソウルフルなパワーをほとばしらせているのが信じがたいほどだ。本作は驚異のアルバムであり、この先何年かは多くの新人ガレージ・ロックバンドをインスパイアし続けることだろう。限定盤特典のDVD には、未発売のナンバー2曲とビデオクリップ4曲が収められている。


ホワイト・ストライプスがイギリス製アルバムをつくると冗談半分に言われていた『Elephant』だが、文化的背景の違いがあちこちに顔をのぞかせる内容となっており、故郷から遠く離れた地でレコーディングされたことをしのばせる。まずは聴いてみてほしいのが、「Seven Nation Army」の歌詞――「イングランド女王から地獄の番犬まで(From the Queen of England to the hounds of Hell)」――や、アルバムの最後で「たいへん結構、お茶でもいかが?(Jolly good, cup of tea?)」というセリフが入ってくるところだ。しかし、メグ・ホワイトがおふざけ的にホリー・ゴーライトリーとからんでみるといった新たなひねり技もあるが、『Elephant』はジャック&メグ・ホワイトにとって新境地といえるほどのものにはなっていない。まだ2人は持ち前の創造性(と8トラック)を新たな高みへと押し上げている最中なのだ。ドキリとするほどクイーン風の「There’s No Home for You Here」は聴きものだし、「Seven Nation Army」はディープなべース・ラインが印象的で、インディー・ダンス・トラックの名作といえる。だが、新たな領域に飛躍をとげた曲がある一方で、ホワイト・ストライプスのトレードマークであるストレートでブルージーなロックもたっぷりある。中でもあからさまに性を歌った「Ball and Biscuit」は注目だ。物悲しく、あくまでも控えめでありながらシアトリカルなジャックの歌声も聴ける。


“シアトリカル”かぁ…。
アメリカ行くならNY…LA…そんでもってシアトルかな。
知り合い住んでいるし。

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