暑い夏、課題盛り沢山の現在には欠かせないアルバム。
部屋に付いた冷房の動力の音に掻き消されるか消されないか
の瀬戸際くらいの音量で流している。
Trainのテンポが良い。お洒落テロリストの様な容姿の
アリソンは謎に包まれている。昨年のフジロック出演。
エロファッションで登場。

ゴールドフラップの『Black Cherry』は、暗い裏通りに響く音楽だ。都会の怖さに満ち、ディープでエレクトロニックな鼓動音を打ち出す――さわやかなデビュー・アルバム『Felt Mountain』とは大変な違いである。『Felt Mountain』は、リスナーを穏やかにおとぎの世界へと誘う、ユートピアのような音楽で、ポップなパリジャン、小鳥のようにさえずる歌姫、バロック様式の専門家たちが住む世界だった。だが、田園を捨て、ネオンの輝くスタジオを選んだアリソン・ゴールドフラップとウィル・グレゴリーは、激しさと閉所恐怖症的な(しかし、エネルギッシュで官能的な)憂うつさを『Felt Mountain』に吹きこんだ。
流麗にしてメカニカルな「Train」を始めとするトラックは、そのインダストリアルな激しいリズムにより、ゴールドフラップをあの病的なエレクトロ・クラッシュ・シーンに危険なほど接近させており、なまめかしくダウンビートな「Black Cherry」や、気だるくドリーミーな「Forever」へと向かおうとする流れを断ち切ってしまう。その他の曲に目を向けると、人間の声というものを賛美しているかのような「Twist」では、アリソンがディープかつダークな歌声を聴かせ、ゴールドフラップは叙情性からクラフトワーク的なシンセ・サウンドを駆使した荒々しいドライヴ感への脱皮を見せる。
ここには、リスナーが迷い込むのを待っている『Felt Mountain(心の中の山、の意)』はないが、その埋め合わせとして、少なくとも「Hairy Trees(恐怖の森、の意)」がある。


課題こなすにしても、やりたいことだらけで
時間が足りない事態。imaginationが止まらない。

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