『ポルノ・スター』『アンチェイン』の豊田利晃監督が、『ピンポン』などで知られる松本大洋の同名短編集コミックを原作に描く、ある男子校を舞台に繰り広げられる不良学生たちの痛切なまでの青春群像。
カメラが学校の外に出ることはほとんどなく、閉塞した空間の中でさまざまなエピソードが羅列されるのだが、次第にドラマは松田龍平扮するクールな主人公・九條と、彼を慕う親友・青木(新井弘文)との確執に焦点が絞られていく。濁るところない真っ青な空のごとき男同士の友情が、それゆえに惨劇へと突き進んでいく壮絶さ。これはもう観た者だけが共有しえるものでもあろう。時折挿入される屋上での過激な度胸試しシーンのインパクトもすさまじい。若手俳優たちの、飾らない生の熱い演技も素晴らしい。今後の日本映画の方向性を占ううえでも必見の作品だ。
ベランダゲームちょっと流行ったっけなぁ。
松田龍平は演技はまだ下手だけど、あのクールな雰囲気が映画の中で
よく出ていて好き。
男の友情は女には分からないと言われるかもしれないけど、私はこの
映画の繊細さが分かる気がしている。高3の時というと、自分は神経
が悲鳴をあげたのを覚えている。もの凄く繊細で小心だった。ピリピリ
していて様々な作業が手に着かなかった。足も宙に浮いた感じで。
明日を分からないで生きている事で精一杯なのが18歳。
それでいいとあらためて思ったのが映画を観た後。
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